小学校高学年のアウトナンバーゲームを取り入れたバスケットボール授業における状況判断力の向上

「I 緒言」体育科におけるボールゲームは, 児童の好意度が高い単元であるが(吉永ら, 2003), これまでのボールゲームの授業では, ボール操作の技能(on the ball skill)を習得することが重視されてきた(Bunker and Thorpe, 1986; Griffin et al.,1997). 個人的な技能は, 教師が児童の学習成果を評価する材料として容易に利用できるということや, ボールを持たない動き方(off the ball movement)の指導の難しさがその理由であったと考えられる. しかしながら, 習得された技能はあくまで実際のゲーム状況場面において発揮される...

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Veröffentlicht in:体育学研究 2007, Vol.52(3), pp.289-302
Hauptverfasser: 鬼澤, 陽子, 小松崎, 敏, 岡出, 美則, 高橋, 健夫, 齊藤, 勝史, 篠田, 淳志
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I 緒言」体育科におけるボールゲームは, 児童の好意度が高い単元であるが(吉永ら, 2003), これまでのボールゲームの授業では, ボール操作の技能(on the ball skill)を習得することが重視されてきた(Bunker and Thorpe, 1986; Griffin et al.,1997). 個人的な技能は, 教師が児童の学習成果を評価する材料として容易に利用できるということや, ボールを持たない動き方(off the ball movement)の指導の難しさがその理由であったと考えられる. しかしながら, 習得された技能はあくまで実際のゲーム状況場面において発揮されるべきという観点から, 児童のゲームパフォーマンスを総合的に向上させるためのボールゲームの授業づくりである戦術学習が注目されるようになった. 例えば, Griffin et al.(1997)は, 技能に加えてより戦術的な学習課題を誇張させたボールゲームの授業(戦術アプローチモデル)を提案した.
ISSN:0484-6710
1881-7718
DOI:10.5432/jjpehss.0476