競泳スタートにおける跳び出し角度の変化が跳び出し速度, 飛距離とブロックタイムに与える影響

「I 緒言」競泳のレースの局面構造はスタート局面, ストローク局面, ターン局面, フィニッシュ局面に分類され(日本水泳連盟編, 1996), その中でもストローク局面は競技力への貢献度が高い. しかしながら, スタート局面は陸上からスタート動作を開始し, スタート台に力を加えて推進するために, 競泳のレース中に最も高い速度を実現できる局面である. スタート局面は特に短距離種目において重要であるとされ(Thayer and Hay, 1984;Counsilman et al., 1988;若吉ほか, 1996), スタート局面のパフォーマンスは一般的にスタートシグナルから10mあるいは15m...

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Veröffentlicht in:体育学研究 2006, Vol.51(4), pp.515-524
Hauptverfasser: 武田, 剛, 市川, 浩, 杉本, 誠二, 野村, 武男
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I 緒言」競泳のレースの局面構造はスタート局面, ストローク局面, ターン局面, フィニッシュ局面に分類され(日本水泳連盟編, 1996), その中でもストローク局面は競技力への貢献度が高い. しかしながら, スタート局面は陸上からスタート動作を開始し, スタート台に力を加えて推進するために, 競泳のレース中に最も高い速度を実現できる局面である. スタート局面は特に短距離種目において重要であるとされ(Thayer and Hay, 1984;Counsilman et al., 1988;若吉ほか, 1996), スタート局面のパフォーマンスは一般的にスタートシグナルから10mあるいは15mにおける選手の頭部通過時間で評価される(Arellano et al., 2000;Fuente et al., 2003;本間ほか, 1997;若吉ほか, 1996). スタート局面はスタート台上でのブロック期, 空中でのフライト期, 完全入水までのエントリー期, ストローク開始までのグライド期の4つの局面に分けられる(日本水泳連盟編, 1996).
ISSN:0484-6710
1881-7718
DOI:10.5432/jjpehss.51.515