下極型扁桃周囲膿瘍の臨床的特徴

我々はこれまでに扁桃周囲膿瘍を造影CTにおける膿瘍の形態からOval型とCap型に分類し,下極Cap型は病悩期間が短く,喉頭へ炎症が進展し急性喉頭蓋炎を発症しやすいことを報告してきた.今回は,下極型扁桃周囲膿瘍症例のOval型とCap型における年齢,性別,検出菌,膿瘍径の違いについての検討を行った. その結果,下極Cap型では,比較的女性の割合が高く,Streptococcus anginosus groupの検出頻度が高かった.下極Oval型と比較し,下極Cap型では病悩期間が短いものの,膿瘍径は大きい傾向にあった....

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:口腔・咽頭科 2018, Vol.31(2), pp.187-192
Hauptverfasser: 川畠, 雅樹, 馬越, 瑞夫, 松元, 隼人, 永野, 広海, 大堀, 純一郎, 黒野, 祐一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:我々はこれまでに扁桃周囲膿瘍を造影CTにおける膿瘍の形態からOval型とCap型に分類し,下極Cap型は病悩期間が短く,喉頭へ炎症が進展し急性喉頭蓋炎を発症しやすいことを報告してきた.今回は,下極型扁桃周囲膿瘍症例のOval型とCap型における年齢,性別,検出菌,膿瘍径の違いについての検討を行った. その結果,下極Cap型では,比較的女性の割合が高く,Streptococcus anginosus groupの検出頻度が高かった.下極Oval型と比較し,下極Cap型では病悩期間が短いものの,膿瘍径は大きい傾向にあった.
ISSN:0917-5105
1884-4316
DOI:10.14821/stomatopharyngology.31.187