舌扁桃肥大に対しコブレーション手術が有効であった1例

最近, コブレーターを用いた低侵襲な手術方法の有用性が国内外で報告されている. 今回我々は, 口蓋扁桃摘出術, アデノイド切除術後の舌扁桃の代償性肥大に伴う閉塞性睡眠時無呼吸症候群に対してコブレーターを用いて舌扁桃切除術を行った一例を経験した. 症例は13歳女性. 基礎疾患にダウン症あり. 舌扁桃肥大による閉塞性睡眠時無呼吸症候群と診断し, 全身麻酔下にコブレーターを用いて舌扁桃切除術を行った. 舌扁桃切除術の問題点として出血のコントロールが挙げられるが, コブレーターを用いる事により良好な止血と十分な切除効果を得ることができた. コブレーターは舌扁桃切除術に有用な手術器具であると考えられた....

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Veröffentlicht in:口腔・咽頭科 2016/03/31, Vol.29(1), pp.115-120
Hauptverfasser: 岩佐, 陽一郎, 工, 穣, 宇佐美, 真一
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:最近, コブレーターを用いた低侵襲な手術方法の有用性が国内外で報告されている. 今回我々は, 口蓋扁桃摘出術, アデノイド切除術後の舌扁桃の代償性肥大に伴う閉塞性睡眠時無呼吸症候群に対してコブレーターを用いて舌扁桃切除術を行った一例を経験した. 症例は13歳女性. 基礎疾患にダウン症あり. 舌扁桃肥大による閉塞性睡眠時無呼吸症候群と診断し, 全身麻酔下にコブレーターを用いて舌扁桃切除術を行った. 舌扁桃切除術の問題点として出血のコントロールが挙げられるが, コブレーターを用いる事により良好な止血と十分な切除効果を得ることができた. コブレーターは舌扁桃切除術に有用な手術器具であると考えられた.
ISSN:0917-5105
1884-4316
DOI:10.14821/stomatopharyngology.29.115