周期性四肢運動による睡眠障害への耳鼻咽喉科における検討と対応

耳鼻咽喉科では, いびきや無呼吸の患者が受診すると上気道形態が重視され閉塞性睡眠時無呼吸症候群 (OSAS) に注目する傾向がある. 当科へ受診し終夜睡眠ポリグラフを施行した93人中, 周期性四肢運動 (PLMS) が睡眠障害の要因であった周期性四肢運動障害 (PLMD) 4例を経験した. うち2例はOSASに対し持続気道陽圧療法 (CPAP) を導入したが, PLMSに伴う覚醒反応のためCPAP使用に苦慮した. PLMDに対する薬物治療によってCPAP使用率の向上と熟眠感を獲得することができた. OSASの日常診療にあたり, 睡眠関連疾患の存在を再確認する必要があると考える....

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Veröffentlicht in:口腔・咽頭科 2008/06/10, Vol.20(3), pp.335-340
Hauptverfasser: 井下, 綾子, 飯塚, 崇, 林, 千江里, 横井, 秀格, 池田, 勝久
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:耳鼻咽喉科では, いびきや無呼吸の患者が受診すると上気道形態が重視され閉塞性睡眠時無呼吸症候群 (OSAS) に注目する傾向がある. 当科へ受診し終夜睡眠ポリグラフを施行した93人中, 周期性四肢運動 (PLMS) が睡眠障害の要因であった周期性四肢運動障害 (PLMD) 4例を経験した. うち2例はOSASに対し持続気道陽圧療法 (CPAP) を導入したが, PLMSに伴う覚醒反応のためCPAP使用に苦慮した. PLMDに対する薬物治療によってCPAP使用率の向上と熟眠感を獲得することができた. OSASの日常診療にあたり, 睡眠関連疾患の存在を再確認する必要があると考える.
ISSN:0917-5105
1884-4316
DOI:10.14821/stomatopharyngology1989.20.335