化粧行為の生理心理学的検討――スキンケアによる自己接触の生理心理作用

本研究では,スキンケア時の意識的な自己接触が化粧品使用者の生理および心理に与える影響を検討した。実験では自己接触を化粧水の塗布後に手で顔を押さえる動作とし,生理指標には心電図計測および呼吸計測,心理指標には主観感情評価を用いた。実験の結果,化粧水塗布後に自己接触を行うことで呼吸が浅く増加し,幸福・満足感,活動的快,活力感,贅沢感や,ときめきが生起することが示された。自己接触を行うことで外に向かう自己への意識が高まり,より覚醒的な生理変化および主観感情が生じたことが示唆された。...

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Veröffentlicht in:生理心理学と精神生理学 2017/04/30, Vol.35(1), pp.33-42
Hauptverfasser: 河島, 三幸, 引間, 理恵
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:本研究では,スキンケア時の意識的な自己接触が化粧品使用者の生理および心理に与える影響を検討した。実験では自己接触を化粧水の塗布後に手で顔を押さえる動作とし,生理指標には心電図計測および呼吸計測,心理指標には主観感情評価を用いた。実験の結果,化粧水塗布後に自己接触を行うことで呼吸が浅く増加し,幸福・満足感,活動的快,活力感,贅沢感や,ときめきが生起することが示された。自己接触を行うことで外に向かう自己への意識が高まり,より覚醒的な生理変化および主観感情が生じたことが示唆された。
ISSN:0289-2405
2185-551X
DOI:10.5674/jjppp.1704si