プランニングにおけるα波パワーの半球間非対称性 : 語想起と構成活動

右利き健常被験者8名を対象として, 開眼安静 (REST), 語想起課題 (Verbal Fluency検査 : VF), 構成課題 (積木模様検査の右手による遂行 : RB;左手による遂行 : LB) の各条件下におけるα波パワー・スペクトラム分析を行った.両課題はともに前頭葉機能およびプランニング能力を検討するものである.結果は, Fp1とC3の両部位でRESTとVF間でα波パワー値の有意な差が確認された.この結果は語想起のプランニングに左前頭領域が強く関与していることを示唆する.一方, RBとLBではともに有意な半球間非対称性は認められなかった.このことは積木構成が通常両半球の協働により...

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Veröffentlicht in:生理心理学と精神生理学 1992/12/31, Vol.10(2), pp.83-90
Hauptverfasser: 惠羅, 修吉, 池田, 一成, 諸冨, 隆
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:右利き健常被験者8名を対象として, 開眼安静 (REST), 語想起課題 (Verbal Fluency検査 : VF), 構成課題 (積木模様検査の右手による遂行 : RB;左手による遂行 : LB) の各条件下におけるα波パワー・スペクトラム分析を行った.両課題はともに前頭葉機能およびプランニング能力を検討するものである.結果は, Fp1とC3の両部位でRESTとVF間でα波パワー値の有意な差が確認された.この結果は語想起のプランニングに左前頭領域が強く関与していることを示唆する.一方, RBとLBではともに有意な半球間非対称性は認められなかった.このことは積木構成が通常両半球の協働により遂行されることを示唆すると考える.
ISSN:0289-2405
2185-551X
DOI:10.5674/jjppp1983.10.83