地域在宅高齢者における高次生活機能について: ILSA-JにおけるJST版活動能力指標の分析から
日本は急速な超高齢社会を迎え,平均寿命の著しい伸びとともに,高齢者の生活機能も大きく変容し,健康水準の高い活力ある高齢者が増加している. 本研究では,我が国の地域在宅高齢者を対象とした老化に関する多数のコホート研究の統合研究(「長寿コホートの統合的研究;Integrated Longitudinal Study on Aging in Japan: ILSA-J」)で収集された高次生活機能評価指標であるJST版活動能力指標(JST-IC)を用いて,現代の地域在宅高齢者における生活活動能力の現状を報告した.JST-ICでは総合スコアおよび4項目の下位尺度(新機器利用,情報収集,生活マネジメント,...
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Veröffentlicht in: | 応用老年学 2024, Vol.18(1), pp.107-116 |
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Hauptverfasser: | , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 日本は急速な超高齢社会を迎え,平均寿命の著しい伸びとともに,高齢者の生活機能も大きく変容し,健康水準の高い活力ある高齢者が増加している. 本研究では,我が国の地域在宅高齢者を対象とした老化に関する多数のコホート研究の統合研究(「長寿コホートの統合的研究;Integrated Longitudinal Study on Aging in Japan: ILSA-J」)で収集された高次生活機能評価指標であるJST版活動能力指標(JST-IC)を用いて,現代の地域在宅高齢者における生活活動能力の現状を報告した.JST-ICでは総合スコアおよび4項目の下位尺度(新機器利用,情報収集,生活マネジメント,社会参加)について性別および年齢階級別の平均値と標準偏差を算出した.その結果,男女間では情報収集以外の全ての項目で性差が認められ,年齢階級間では男女ともに全ての項目で有意差が認められ,加齢に伴いスコアは低下していた.本研究では,高齢者の高次生活機能の一端を明らかにし,今後の利活用に資する資料とした. |
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ISSN: | 1882-6245 2759-4556 |
DOI: | 10.60455/sagj.18.1_107 |