地域在住高齢者におけるゴルフ場ウォーキングの生理的・心理的効果: 住宅地ウォーキングとの比較で

地域在住高齢者で,普段からウォーキングの習慣がある人にとって,ゴルフ場におけるウォーキングがストレスを軽減する効果があるかどうかを検証した.男性5名,女性5名,計10名(73.7±4.4歳/65~81歳)を対象とした.日程の間隔を空け,山間部ゴルフ場(高低差は約30m),及び住宅地(高低差は約5m)のそれぞれ約3kmのコースを約2時間かけてウォーキングをし,その前後で唾液中アミラーゼ活性と気分プロフィール尺度であるPOMSを測定した.女性の唾液中アミラーゼはゴルフ場ウォーキング後に有意に低下した.POMSについては,ゴルフ場ウォーキングによりTA(緊張・不安),AH(怒り・敵意),さらにTMD...

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Veröffentlicht in:応用老年学 2024, Vol.18(1), pp.54-61
Hauptverfasser: 鈴木, 知明, 渡辺, 修一郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:地域在住高齢者で,普段からウォーキングの習慣がある人にとって,ゴルフ場におけるウォーキングがストレスを軽減する効果があるかどうかを検証した.男性5名,女性5名,計10名(73.7±4.4歳/65~81歳)を対象とした.日程の間隔を空け,山間部ゴルフ場(高低差は約30m),及び住宅地(高低差は約5m)のそれぞれ約3kmのコースを約2時間かけてウォーキングをし,その前後で唾液中アミラーゼ活性と気分プロフィール尺度であるPOMSを測定した.女性の唾液中アミラーゼはゴルフ場ウォーキング後に有意に低下した.POMSについては,ゴルフ場ウォーキングによりTA(緊張・不安),AH(怒り・敵意),さらにTMD(total mood disturbance・ネガティブな気分状態)が有意に低下した.POMSによる解析から,住宅地ウォーキングよりもゴルフ場ウォーキングの方がストレスを低減すると考えられた.
ISSN:1882-6245
2759-4556
DOI:10.60455/sagj.18.1_54