介護予防に資する通いの場における仏教の慈悲の社会化:朗読劇からの考察

「I. 序論」我が国では, 後期高齢者の増加が顕著で, 医療と介護ニーズを併せ持つ状況にある者の増加が見込まれている. 「2035 (令和17) 年までは85歳以上人口の大幅な増加が続く」が, それは「単に医療・介護サービスの需要が増えることを意味するだけでなく, 介護は必要なくても, 生活のちょっとした困りごとを抱える高齢者がこれまでにない規模で増加することを意味している」. そのため, 「後期高齢者医療制度のみならず通いの場をはじめとした介護保険の地域支援事業や地域包括ケア推進のための活動, 健康づくり事業などとの連携」が重要になる. 地域づくりによる介護予防とは, 「高齢者を年齢や心身の...

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Veröffentlicht in:応用老年学 2022, Vol.16(1), pp.136-144
Hauptverfasser: 本川, 晃市, 大渕, 修一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I. 序論」我が国では, 後期高齢者の増加が顕著で, 医療と介護ニーズを併せ持つ状況にある者の増加が見込まれている. 「2035 (令和17) 年までは85歳以上人口の大幅な増加が続く」が, それは「単に医療・介護サービスの需要が増えることを意味するだけでなく, 介護は必要なくても, 生活のちょっとした困りごとを抱える高齢者がこれまでにない規模で増加することを意味している」. そのため, 「後期高齢者医療制度のみならず通いの場をはじめとした介護保険の地域支援事業や地域包括ケア推進のための活動, 健康づくり事業などとの連携」が重要になる. 地域づくりによる介護予防とは, 「高齢者を年齢や心身の状況等によって分け隔てることなく, 住民主体の通いの場を充実させ, 人と人とのつながりを通じて, 参加者や通いの場が継続的に拡大していくような地域づくりを推進する」ものである.
ISSN:1882-6245
2759-4556
DOI:10.60455/sagj.16.1_136