ポジティブ心理学的介入に基づくうつ予防教室終了後の自主グループ活動への継続参加に関する要因

本研究では,ポジティブ心理学的介入に基づくうつ予防教室(通称,ハッピー教室)終了者のうち希望者が主体となって自主的に活動を継続しているグループに着目して,自主グループ活動を継続的に実施できている要因を明らかにすることを目的とした.東京都A市と神奈川県B市で開催した「ハッピー教室」終了後に,継続して活動を行っている自主グループの中から,活動年数が異なる3つのグループの併せて20人を対象に,フォーカス・グループ・インタビューを実施した.その結果,自主グループ活動を継続的に実施できる要因として,【心安らぐ間柄】【信頼できるリーダー】【無理なく通える場所】【民主的なグループ運営】【関係機関のサポート】...

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Veröffentlicht in:応用老年学 2020, Vol.14(1), pp.4-12
Hauptverfasser: 安, 順姫, 芳賀, 博, 佐藤, 美由紀
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
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Beschreibung
Zusammenfassung:本研究では,ポジティブ心理学的介入に基づくうつ予防教室(通称,ハッピー教室)終了者のうち希望者が主体となって自主的に活動を継続しているグループに着目して,自主グループ活動を継続的に実施できている要因を明らかにすることを目的とした.東京都A市と神奈川県B市で開催した「ハッピー教室」終了後に,継続して活動を行っている自主グループの中から,活動年数が異なる3つのグループの併せて20人を対象に,フォーカス・グループ・インタビューを実施した.その結果,自主グループ活動を継続的に実施できる要因として,【心安らぐ間柄】【信頼できるリーダー】【無理なく通える場所】【民主的なグループ運営】【関係機関のサポート】【地域への広がり】が抽出された.以上のことから,ハッピー教室終了後の自主グループへの行政や関係機関のかかわり方としては,自主グループ活動に参加するメンバーの心安らぐ関係性の構築という視点を大切にしながら,グループの主体性を見守る姿勢が重要であると考えられる.また,自主グループ活動が長く継続するためには,地域への広がりを意図した活動の展開が大事であることが示唆された.
ISSN:1882-6245
2759-4556
DOI:10.60455/sagj.14.1_4