介護施設入所高齢者の主観的幸福感とその要因
本研究の目的は,介護施設入所高齢者の主観的幸福感とその関連要因を調査することであった.主観的幸福感の尺度としてのPhiladelphia Geriatric Center(PGC)Morale Scaleを含む質問紙を用いた面接調査を,7施設の128名の入居者(年齢65~104歳)を対象に行った.PGC Morale Scaleの平均値は11.8±3.93であり,先行研究における地域高齢者のレベルに近似していた.本研究のデータを用いた重回帰分析により,健康度自己評価,自然とのつながり感は,有意に主観的幸福感を高める結果を示した.それに対し,先祖・子孫とのつながり感は有意に主観的幸福感を低める結...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 応用老年学 2015, Vol.9(1), pp.31-42 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 本研究の目的は,介護施設入所高齢者の主観的幸福感とその関連要因を調査することであった.主観的幸福感の尺度としてのPhiladelphia Geriatric Center(PGC)Morale Scaleを含む質問紙を用いた面接調査を,7施設の128名の入居者(年齢65~104歳)を対象に行った.PGC Morale Scaleの平均値は11.8±3.93であり,先行研究における地域高齢者のレベルに近似していた.本研究のデータを用いた重回帰分析により,健康度自己評価,自然とのつながり感は,有意に主観的幸福感を高める結果を示した.それに対し,先祖・子孫とのつながり感は有意に主観的幸福感を低める結果であった.これは,先祖・子孫とのつながり感を持つ対象の,家族とのつながり感の低さに起因している可能性がある. |
---|---|
ISSN: | 1882-6245 2759-4556 |
DOI: | 10.60455/sagj.9.1_31 |