放課後等デイサービスにおける医療的ケア児を受け入れる体制整備の現状と課題に対する認識—看護師5名のインタビューから

要旨 目的:放課後等デイサービスでの医療的ケア児の受け入れの現状と課題に対する看護師の認識を明らかにする. 方法:探索的研究であり,質的記述的研究デザインである.医療的ケア児を受け入れている放課後等デイサービスの看護師5名を対象に半構成的面接を実施した. 結果:現状は,医療安全面と人的体制面に,課題は1つのテーマに分類した.医療安全面は「家庭でのケア方法の共有」,「予防の視点を持った観察」,「体調管理に関する役割分担の明確化」,「危機管理」があった.人的体制面は「継続したケアの構築」,「他職種との連携」,「看護師への支援体制の構築」であり,課題は「安全な事業所運営のための人員確保」,「経営の難...

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Veröffentlicht in:日本看護科学会誌 2022, Vol.42, pp.476-483
Hauptverfasser: 新田 美里, 脇本 寛子
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:要旨 目的:放課後等デイサービスでの医療的ケア児の受け入れの現状と課題に対する看護師の認識を明らかにする. 方法:探索的研究であり,質的記述的研究デザインである.医療的ケア児を受け入れている放課後等デイサービスの看護師5名を対象に半構成的面接を実施した. 結果:現状は,医療安全面と人的体制面に,課題は1つのテーマに分類した.医療安全面は「家庭でのケア方法の共有」,「予防の視点を持った観察」,「体調管理に関する役割分担の明確化」,「危機管理」があった.人的体制面は「継続したケアの構築」,「他職種との連携」,「看護師への支援体制の構築」であり,課題は「安全な事業所運営のための人員確保」,「経営の難しさ」,「受け入れが困難な子どもがいる歯がゆさ」,「退院時の在宅療養の視点の欠如」,「長期的な療育の視点の欠如」があった. 結論:看護師は感染・災害・医療安全対策,急変時の対応等について事業所の体制整備の必要性を認識されていた.人員確保や経営の難しさを課題として捉えていた.
ISSN:0287-5330
2185-8888
DOI:10.5630/jans.42.476