がん治療に対する納得の尺度開発
要旨 目的:患者が納得してがん治療を受けることは,治療完遂に向けて重要な視点である.本研究ではがん治療に対する納得の尺度を開発し,信頼性と妥当性を検討した. 方法:がん治療を受けているがん患者294名を対象に質問紙調査を実施し,内容的,本質的,構造的,一般化可能性,外的側面からの証拠を検討した. 結果:235名から回答が得られ(回収率79.9%),有効回答の210名を分析対象とした.開発した尺度の信頼性と妥当性の検証において,項目分析を行い最終的に28項目で因子分析を行った.その結果,【治療する価値】【治療への前向きな気持ち】の2因子18項目が抽出された.モデルの適合度はGFI = .901,...
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Veröffentlicht in: | 日本看護科学会誌 2022, Vol.42, pp.281-290 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 要旨 目的:患者が納得してがん治療を受けることは,治療完遂に向けて重要な視点である.本研究ではがん治療に対する納得の尺度を開発し,信頼性と妥当性を検討した. 方法:がん治療を受けているがん患者294名を対象に質問紙調査を実施し,内容的,本質的,構造的,一般化可能性,外的側面からの証拠を検討した. 結果:235名から回答が得られ(回収率79.9%),有効回答の210名を分析対象とした.開発した尺度の信頼性と妥当性の検証において,項目分析を行い最終的に28項目で因子分析を行った.その結果,【治療する価値】【治療への前向きな気持ち】の2因子18項目が抽出された.モデルの適合度はGFI = .901,AGFI = .853,CFI = .919,RMSE = .049であり,Decisional Conflict Scaleとの相関はr = -.589〜-.667であり,各因子のクロンバックα係数は .915〜.945であった. 結論:がん治療に対する納得の尺度18項目2因子構造を開発し,信頼性と妥当性が確保できた. |
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ISSN: | 0287-5330 2185-8888 |
DOI: | 10.5630/jans.42.281 |