通院患者のがん疼痛セルフマネジメントを促進する看護介入プログラムの臨床的有用性の評価

要旨 目的:通院患者のがん疼痛セルフマネジメントを促進する看護介入プログラムを臨床適用し有用性を評価した. 方法:通院患者10名に本プログラムを用いた対面式個別介入を実施し,介入前後の疼痛強度,日常生活への支障,QOL,自己効力感,不安・抑うつを比較した. 結果:対象者は平均年齢59.9歳(SD 8.3)であった.介入前後で効果量が大きかったのは不安(r = .63)と抑うつ(r = .67)で有意に低下した(p < .05).有意差はないが効果量が中程度であった最も強い痛み(r = .36),平均の痛み(r = .33),日常生活への支障合計(r = .31)は介入後に低下し,鎮痛治療...

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Veröffentlicht in:日本看護科学会誌 2022, Vol.42, pp.150-159
Hauptverfasser: 山中 政子, 鈴木 久美, 山本 桂子, 柳井 瑞乃, 吹田 智子, 加藤 理香, 藤田 美佐緒, 江藤 美和子, 神山 智秋
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:要旨 目的:通院患者のがん疼痛セルフマネジメントを促進する看護介入プログラムを臨床適用し有用性を評価した. 方法:通院患者10名に本プログラムを用いた対面式個別介入を実施し,介入前後の疼痛強度,日常生活への支障,QOL,自己効力感,不安・抑うつを比較した. 結果:対象者は平均年齢59.9歳(SD 8.3)であった.介入前後で効果量が大きかったのは不安(r = .63)と抑うつ(r = .67)で有意に低下した(p < .05).有意差はないが効果量が中程度であった最も強い痛み(r = .36),平均の痛み(r = .33),日常生活への支障合計(r = .31)は介入後に低下し,鎮痛治療への満足感(r = .36)は介入後に上昇した. 結論:患者の不安・抑うつが有意に改善し,疼痛強度と日常生活への支障合計,鎮痛治療への満足感において効果量が中程度であったことから,本プログラムは臨床的に有用であると示唆された.
ISSN:0287-5330
2185-8888
DOI:10.5630/jans.42.150