高齢者ケアの継続に向けた急性期病院看護師のコーディネート機能 (第2報 : 看護師と協働する医療職の視点から)

「要旨」目的: 看護師と協働する医療職の視点から高齢者ケアの継続に向けた急性期病院看護師のコーディネート機能を明らかにする. 方法: 看護師と協働する医療職8名を対象に半構成的面接を行い, 質的統合法にて分析した. 結果: 看護師と協働する医療職からみた看護師のコーディネート機能は, 協働する医療職の【専門性発揮の助け】となる「足掛かり」「羅針盤」「初動」機能と, 【多職種間連携に向けた働き】として「本質の見極めとシームレスな橋渡し・役割代行」「求めたい専門領域の尊重・役割移譲」「求めたい確かな情報共有・ズレや誤解を生まない伝達の心掛け」及び【間を結ぶ調整の要】として「間に入っての噛み砕いた伝...

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Veröffentlicht in:日本看護科学会誌 2021, Vol.41, p.733-742
Hauptverfasser: 坂本明子, 正木治恵, 大原裕子, 黒田久美子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」目的: 看護師と協働する医療職の視点から高齢者ケアの継続に向けた急性期病院看護師のコーディネート機能を明らかにする. 方法: 看護師と協働する医療職8名を対象に半構成的面接を行い, 質的統合法にて分析した. 結果: 看護師と協働する医療職からみた看護師のコーディネート機能は, 協働する医療職の【専門性発揮の助け】となる「足掛かり」「羅針盤」「初動」機能と, 【多職種間連携に向けた働き】として「本質の見極めとシームレスな橋渡し・役割代行」「求めたい専門領域の尊重・役割移譲」「求めたい確かな情報共有・ズレや誤解を生まない伝達の心掛け」及び【間を結ぶ調整の要】として「間に入っての噛み砕いた伝達とズレの修正」機能が示された. 結論: 医療職から見た看護師のコーディネート機能として, 関係者の間を結ぶ調整, 専門性の発揮, 多職種間連携に向けた働きが明らかになり, それらはケア継続に向けて調整機能を礎として発揮された.
ISSN:0287-5330