卒後2年目看護師の看護実践における成長のプロセス
要旨 目的:本研究の目的は卒後2年目の看護師が,看護実践を通して成長していくプロセスを明らかにすることである. 方法:病院に勤務する卒後2年目の終わりから3年目当初までの看護師8名を研究協力者とし,半構成的面接で得たデータを質的に分析した. 結果:卒後2年目看護師は,2年目当初の【戸惑いと解放の混在する時期】を経て【できる気がする】経験をしていた.その後,【できていない自分と向き合う】ことによって【乗り越える力】を付けていき,【乗り越えた感覚】【乗り越えてチームに入れた感覚】を得ていた.最終的には【3年目への準備】に到達していた.また,この1年間【先輩の承認が成長のベース】となり,2年目看護師...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 日本看護科学会誌 2021, Vol.41, pp.175-183 |
---|---|
Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 要旨 目的:本研究の目的は卒後2年目の看護師が,看護実践を通して成長していくプロセスを明らかにすることである. 方法:病院に勤務する卒後2年目の終わりから3年目当初までの看護師8名を研究協力者とし,半構成的面接で得たデータを質的に分析した. 結果:卒後2年目看護師は,2年目当初の【戸惑いと解放の混在する時期】を経て【できる気がする】経験をしていた.その後,【できていない自分と向き合う】ことによって【乗り越える力】を付けていき,【乗り越えた感覚】【乗り越えてチームに入れた感覚】を得ていた.最終的には【3年目への準備】に到達していた.また,この1年間【先輩の承認が成長のベース】となり,2年目看護師の成長を支えていた. 結論:2年目看護師は,2年目当初の不安な時期を経て,数々の課題を乗り越えて成長した自分を実感し,3年目を迎えていた.時期に応じた課題の提供と先輩看護師の支えが重要であることが明らかになった. |
---|---|
ISSN: | 0287-5330 2185-8888 |
DOI: | 10.5630/jans.41.175 |