ストレッチャー移送時に女性看護師が行う胸骨圧迫の姿勢による質の比較

要旨 目的:ストレッチャー移送時に看護師が患者に馬乗りになって行う胸骨圧迫(Straddling Chest Compression:S-CC),一般的な胸骨圧迫(Basic Chest Compression:B-CC),歩行しながら行う胸骨圧迫(Walking Chest Compression:W-CC)の3つの姿勢の質を比較し,女性看護師が行う有効な胸骨圧迫姿勢を明らかにする. 方法:臨床経験5年以上の女性看護師18名を対象とし,姿勢による胸骨圧迫の質(圧迫深度,圧迫テンポ,リコイル)を測定した. 結果:S-CCとB-CCは,W-CCと比較して圧迫深度が有意に深かった(p<.001)....

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Veröffentlicht in:日本看護科学会誌 2021, Vol.41, pp.45-51
Hauptverfasser: 水上 玲子, 光澤 裕香, 井出 令奈, 中川 通弘, 野口 紗弥香, 松田 実々, 原口 昌宏, 竹内 朋子
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:要旨 目的:ストレッチャー移送時に看護師が患者に馬乗りになって行う胸骨圧迫(Straddling Chest Compression:S-CC),一般的な胸骨圧迫(Basic Chest Compression:B-CC),歩行しながら行う胸骨圧迫(Walking Chest Compression:W-CC)の3つの姿勢の質を比較し,女性看護師が行う有効な胸骨圧迫姿勢を明らかにする. 方法:臨床経験5年以上の女性看護師18名を対象とし,姿勢による胸骨圧迫の質(圧迫深度,圧迫テンポ,リコイル)を測定した. 結果:S-CCとB-CCは,W-CCと比較して圧迫深度が有意に深かった(p<.001).また胸骨圧迫の質と実施者の体格との関連を検討し,S-CCでは有意な相関はなかった. 結論:ストレッチャー移送時に女性看護師が行う胸骨圧迫の姿勢として,W-CCよりもS-CCが有効である可能性が示唆された.
ISSN:0287-5330
2185-8888
DOI:10.5630/jans.41.45