40歳以上の初産婦に対して経験10年以上の助産師が行っている産褥期のケア

要旨 目的:40歳以上の初産婦に対して助産師が行っている産褥期のケアを明らかにすること. 方法:助産師経験10年以上の助産師9名を対象に,半構造化面接にてデータを収集し,質的記述的に分析した. 結果:助産師は,【長年かけて築いた生活が変わることを継続して意識づける】,【褥婦の体力やペースに合わせ,育児を継続できるようにかかわる】,【褥婦が育児方法を納得でき,自らSOSを出せるようにかかわる】というケアを行なっていた.なかには他者の判断を優先して生きてきた褥婦もいるため,その傾向を見極めながら【他者の判断を優先して生きてきた褥婦が,自分の判断で育児できるようにかかわる】というケアを行なっていた....

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Veröffentlicht in:日本看護科学会誌 2020, Vol.40, pp.82-90
Hauptverfasser: 植木 瞳, 正岡 経子, 林 佳子
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:要旨 目的:40歳以上の初産婦に対して助産師が行っている産褥期のケアを明らかにすること. 方法:助産師経験10年以上の助産師9名を対象に,半構造化面接にてデータを収集し,質的記述的に分析した. 結果:助産師は,【長年かけて築いた生活が変わることを継続して意識づける】,【褥婦の体力やペースに合わせ,育児を継続できるようにかかわる】,【褥婦が育児方法を納得でき,自らSOSを出せるようにかかわる】というケアを行なっていた.なかには他者の判断を優先して生きてきた褥婦もいるため,その傾向を見極めながら【他者の判断を優先して生きてきた褥婦が,自分の判断で育児できるようにかかわる】というケアを行なっていた.また,【サポートを得にくい褥婦が一人で頑張らないような支援体制を作る】というケアを行っていた. 結論:助産師は,40歳以上の初産婦に対して40歳以上の初産婦の人生経験や価値観を尊重したケアを行なっていることが明らかになった.
ISSN:0287-5330
2185-8888
DOI:10.5630/jans.40.82