居宅介護支援を受けた独居要介護高齢者の在宅療養開始時における訪問看護利用の有無による特徴

要旨 目的:居宅介護支援を受けた独居要介護高齢者の在宅療養開始時における訪問看護利用の有無による特徴を明らかにすることである. 方法:在宅療養終了の転帰から5年間を遡り独居要介護高齢者100名の居宅介護支援者台帳と介護認定に関する書類よりデータを収集した.分析は在宅療養を開始した時点の訪問看護利用の有無の2群にわけ,独居要介護高齢者の特徴を比較検討した. 結果:居宅介護支援を受け在宅療養開始時に訪問看護を利用した者は21名(21%),利用しなかった者は79名(79%)であり,在宅療養期間は,疾患により有意な違いがあった(p = .024).また,訪問看護利用者の在宅療養開始時の主疾患はがんの者...

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Veröffentlicht in:日本看護科学会誌 2020, Vol.40, pp.40-46
Hauptverfasser: 丸山 加寿子, 河野 あゆみ
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:要旨 目的:居宅介護支援を受けた独居要介護高齢者の在宅療養開始時における訪問看護利用の有無による特徴を明らかにすることである. 方法:在宅療養終了の転帰から5年間を遡り独居要介護高齢者100名の居宅介護支援者台帳と介護認定に関する書類よりデータを収集した.分析は在宅療養を開始した時点の訪問看護利用の有無の2群にわけ,独居要介護高齢者の特徴を比較検討した. 結果:居宅介護支援を受け在宅療養開始時に訪問看護を利用した者は21名(21%),利用しなかった者は79名(79%)であり,在宅療養期間は,疾患により有意な違いがあった(p = .024).また,訪問看護利用者の在宅療養開始時の主疾患はがんの者の割合が高く(p = .008),医療処置を有する者の割合が高かった(p = .013). 結論:居宅介護支援を受け在宅療養開始時に訪問看護を利用した独居要介護高齢者はがんの者であり,医療的ケアが必要である傾向が示された.
ISSN:0287-5330
2185-8888
DOI:10.5630/jans.40.40