生体肝移植後の高齢レシピエントの自己管理行動の現状と自己管理行動に影響する要因

要旨 目的:高齢レシピエントの自己管理行動の現状と自己管理行動に影響する要因を明らかにすることである. 方法:「日本肝移植研究会」に登録された移植実施施設67か所のうち,18施設の移植コーディネーターや医師に研究協力を依頼した.協力が得られた7施設で外来受診時の65歳以上の生体肝移植レシピエントに無記名自記式質問紙を配布し,回収された167人分を分析した. 結果:91.6%のレシピエントが免疫抑制剤を内服していたが,49.7%は副作用の理解が不十分であった.女性レシピエントは「移植後の期間」が経過すると日々の観察に関する自己管理行動を疎かにしていた.また,フレイルの女性は「健康増進実行度」が低...

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Veröffentlicht in:日本看護科学会誌 2019, Vol.39, pp.147-156
Hauptverfasser: 堀部 光宏, 赤澤 千春
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:要旨 目的:高齢レシピエントの自己管理行動の現状と自己管理行動に影響する要因を明らかにすることである. 方法:「日本肝移植研究会」に登録された移植実施施設67か所のうち,18施設の移植コーディネーターや医師に研究協力を依頼した.協力が得られた7施設で外来受診時の65歳以上の生体肝移植レシピエントに無記名自記式質問紙を配布し,回収された167人分を分析した. 結果:91.6%のレシピエントが免疫抑制剤を内服していたが,49.7%は副作用の理解が不十分であった.女性レシピエントは「移植後の期間」が経過すると日々の観察に関する自己管理行動を疎かにしていた.また,フレイルの女性は「健康増進実行度」が低かった. 結論:高齢レシピエントは免疫抑制剤の副作用自体の理解は不十分であったが,自己管理行動はできていた.女性レシピエントでは「移植後の期間」が「日々の観察実行度」,フレイルが「健康増進実行度」に影響していた.
ISSN:0287-5330
2185-8888
DOI:10.5630/jans.39.147