看護学生が認識するクリニカルIPEの効果および課題の明確化—同じフィールドで行われている他大学薬学部とのIPEの試み

要旨 目的:同じフィールドで実習している他大学薬学部学生とのクリニカルIPEを,看護学実習の一部に試行導入し,看護学生が認識するIPEの効果および課題を明らかにする. 方法:A大学看護学部学生のうちクリニカルIPEを体験した4年生12名,3年生28名を対象に無記名自記式質問紙調査(自由記載,RIPLS等)を実施し,実習の前後比較を行った.自由記載はBerelsonの内容分析法を用い,統計学分析の有意水準はp < .05とした. 結果:有効回答は4年生7名(58.3%),3年生は12名(42.9%)であった.各学年共に実習前後のRIPLS得点に有意差を認めなかった一方,4年生は専門職に求め...

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Veröffentlicht in:日本看護科学会誌 2019, Vol.39, pp.1-9
Hauptverfasser: 志田 淳子, 大塚 眞理子, 佐藤 可奈, 井村 紀子, 菅原 よしえ, 高橋 和子
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:要旨 目的:同じフィールドで実習している他大学薬学部学生とのクリニカルIPEを,看護学実習の一部に試行導入し,看護学生が認識するIPEの効果および課題を明らかにする. 方法:A大学看護学部学生のうちクリニカルIPEを体験した4年生12名,3年生28名を対象に無記名自記式質問紙調査(自由記載,RIPLS等)を実施し,実習の前後比較を行った.自由記載はBerelsonの内容分析法を用い,統計学分析の有意水準はp < .05とした. 結果:有効回答は4年生7名(58.3%),3年生は12名(42.9%)であった.各学年共に実習前後のRIPLS得点に有意差を認めなかった一方,4年生は専門職に求められる連携・協働の姿勢や態度を学び,3年生はIPEを通して他職種への障壁,緊張が緩和していた.課題として,学年に応じた実習目標の設定および実習方法の工夫等が示された. 結論:クリニカルIPEの一定の効果を確認した一方で,看護学生のレディネスに応じた運営上,指導上の課題が明らかになった.
ISSN:0287-5330
2185-8888
DOI:10.5630/jans.39.1