介護老人福祉施設の看護職員と介護職員が考える人材定着に必要な職場環境の要素

要旨目的:介護老人福祉施設の看護職員と介護職員が考える人材定着に必要な職場環境の要素を明らかにし,組織運営のあり方への示唆を得ることである.方法:看護職員と介護職員で構成される3施設の計18名を対象に,フォーカスグループインタビューを実施し,質的帰納的に分析した.結果:看護職員と介護職員が考える人材定着に必要な職場環境の物質的要素として,【働きやすい労働条件】,【ケアの質を高める体制】,【人材を育てる取り組み】が,人的要素として【上司の支援】,【職員間の調和】が抽出された.結論:組織運営には,仕事と休暇の調和,職種の専門性を尊重した勤務形態,職員個々の能力開発のための教育体制の充実が必要である...

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Veröffentlicht in:日本看護科学会誌 2018, Vol.38, pp.255-262
Hauptverfasser: 緒形 明美, 會田 信子, 小木曽 加奈子
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:要旨目的:介護老人福祉施設の看護職員と介護職員が考える人材定着に必要な職場環境の要素を明らかにし,組織運営のあり方への示唆を得ることである.方法:看護職員と介護職員で構成される3施設の計18名を対象に,フォーカスグループインタビューを実施し,質的帰納的に分析した.結果:看護職員と介護職員が考える人材定着に必要な職場環境の物質的要素として,【働きやすい労働条件】,【ケアの質を高める体制】,【人材を育てる取り組み】が,人的要素として【上司の支援】,【職員間の調和】が抽出された.結論:組織運営には,仕事と休暇の調和,職種の専門性を尊重した勤務形態,職員個々の能力開発のための教育体制の充実が必要である.また,施設長・上司を含めた施設内スタッフ間のサポート体制を基盤とした人的環境つくりが重要であることが示唆された.
ISSN:0287-5330
2185-8888
DOI:10.5630/jans.38.255