「経験学習を基盤とした看護管理能力開発プログラム」に参加した就任初期の看護師長の経験学習の内容—経験学習実行度の高かった上位10名の経験学習ノートの分析

要旨目的:「経験学習を基盤とした看護管理能力開発プログラム」(以下,プログラム)に参加した就任初期の看護師長のうち経験学習実行度の高かった上位10名の経験学習の内容を明らかにすることである.方法:プログラムに参加した看護師長63名中,経験学習実行度の高かった上位10名が経験学習ノートに記述した合計41事例を,経験学習の段階ごとに質的帰納的に分析した.結果:看護師長の経験学習の内容として,看護師長が取り組んだ「挑戦的な課題」は7カテゴリーを,「内省」した内容は6カテゴリーを,挑戦的な課題から「獲得した知識・スキル」は6カテゴリーを,「異なる状況での試行」は2カテゴリーを生成した.結論:看護師長は...

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Veröffentlicht in:日本看護科学会誌 2017, Vol.37, pp.364-373
1. Verfasser: 倉岡 有美子
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:要旨目的:「経験学習を基盤とした看護管理能力開発プログラム」(以下,プログラム)に参加した就任初期の看護師長のうち経験学習実行度の高かった上位10名の経験学習の内容を明らかにすることである.方法:プログラムに参加した看護師長63名中,経験学習実行度の高かった上位10名が経験学習ノートに記述した合計41事例を,経験学習の段階ごとに質的帰納的に分析した.結果:看護師長の経験学習の内容として,看護師長が取り組んだ「挑戦的な課題」は7カテゴリーを,「内省」した内容は6カテゴリーを,挑戦的な課題から「獲得した知識・スキル」は6カテゴリーを,「異なる状況での試行」は2カテゴリーを生成した.結論:看護師長は,本研究の経験学習の内容を自分の看護管理実践に取り入れることで自分自身の経験学習を促進させることができると考える.今後,経験学習を応用した看護師長の育成に本研究の結果を活用できると考える.
ISSN:0287-5330
2185-8888
DOI:10.5630/jans.37.364