新卒看護師が職業継続意思を獲得するプロセス

要旨 目的:新卒看護師が職業継続意思を獲得するプロセスを明らかにする. 方法:新卒看護師6名を研究協力者とし,半構成的面接で得たデータを修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチにより分析した. 結果:新卒看護師は,看護技術や勤務形態に適応し,先輩看護師や患者からの評価や患者への意識の変化により,【できる実感】を獲得していた.そして,看護師としての自己実現を目指す段階へと移行し,【理想の看護師像へのアプローチ】を進めていた.また,看護師を職業として選択したことの意識化や気分転換により,【仕事として割り切る】ことでストレスを軽減していた.さらに,周囲の人々の支えや,看護師の職業的長所を見出すこと...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本看護科学会誌 2014-12, Vol.34 (1), p.217-225
Hauptverfasser: 大江 真人, 塚原 節子, 長山 豊, 西村 千恵
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:要旨 目的:新卒看護師が職業継続意思を獲得するプロセスを明らかにする. 方法:新卒看護師6名を研究協力者とし,半構成的面接で得たデータを修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチにより分析した. 結果:新卒看護師は,看護技術や勤務形態に適応し,先輩看護師や患者からの評価や患者への意識の変化により,【できる実感】を獲得していた.そして,看護師としての自己実現を目指す段階へと移行し,【理想の看護師像へのアプローチ】を進めていた.また,看護師を職業として選択したことの意識化や気分転換により,【仕事として割り切る】ことでストレスを軽減していた.さらに,周囲の人々の支えや,看護師の職業的長所を見出すことで,【意欲の再構成】を行って職業継続意思を獲得するプロセスを支えていた. 結論:新卒看護師が職業継続意思を獲得するプロセスを進めるためには,看護師としての基盤の獲得をスムーズに行うこと,また看護師を職業としてとらえることが有効であることが示唆された.
ISSN:0287-5330
2185-8888
DOI:10.5630/jans.34.217