福井県におけるシジミ (Corbicula) の生息状況の中間報告 (2008-2014) - タイワンシジミ (Corbicula fluminea) の侵入の脅威

「要旨」: 福井県に生息する淡水二枚貝のシジミ属(Corbicula)の生息調査を2008年から2014年にかけて行った. その中間結果として, 168標本とその生息地を報告する. 全標本中の10個体はマシジミ(Corbicula leana)であると形態学的に鑑定された. また, 別の2個体も高い信頼性でもってマシジミと同定されている. 一方, 北潟湖の2個体のみが確実なヤマトシジミ(Corbicula japonica)と鑑定された. 残念ながら, 久々子湖の個体は, 非常に大きな変異を示すため, 確実にヤマトシジミであると鑑定できなかった. 他はほとんどタイワンシジミ(Corbicula...

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Veröffentlicht in:福井大学医学部研究雑誌 2016-03, Vol.16 (1), p.51-60
Hauptverfasser: 川崎隆徳, 川内一憲, 田中幸枝, 小鍛治優, 木元久, 藤井豊
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」: 福井県に生息する淡水二枚貝のシジミ属(Corbicula)の生息調査を2008年から2014年にかけて行った. その中間結果として, 168標本とその生息地を報告する. 全標本中の10個体はマシジミ(Corbicula leana)であると形態学的に鑑定された. また, 別の2個体も高い信頼性でもってマシジミと同定されている. 一方, 北潟湖の2個体のみが確実なヤマトシジミ(Corbicula japonica)と鑑定された. 残念ながら, 久々子湖の個体は, 非常に大きな変異を示すため, 確実にヤマトシジミであると鑑定できなかった. 他はほとんどタイワンシジミ(Corbicula fluminea)と鑑定された. 「1. はじめに : シジミ属(Corbicula)の仲間の現況」日本には在来のシジミ属の仲間として, 汽水域に生息するヤマトシジミ(Corbicula japonica), および淡水域に生息するマシジミ(Cleana)とセタシジミ(C sandai)の3種が知られている.
ISSN:1348-8562