化学教育のためのソケット・ディンプル方式分子模型教材の開発

「まえがき」 分子模型教材の歴史は古く, 理科(化学)教育には欠かせない教材である. しかし, 以前の市販教材は, 1セット数万円もする高額なものが多く, 肝心の教育現場で充分活用されているとは言えない. 科学技術創造立国を目指す日本の理科(化学)教育の充実を図るには, 安価で実用性のある普及型の分子模型教材の開発が望まれる. そこで, 発泡スチロール球と爪楊枝を使った非常に安価なポインター方式分子模型キット(1~3)を開発した. また, ポインター方式をベースとした中学化学反応学習キット(4, 5)を開発している. 現在, (株)ナリカ(旧中村理科工業)からカタログ販売されている. これらの...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:福井大学医学部研究雑誌 2010-12, Vol.11 (1/2), p.1-6
Hauptverfasser: 田中幸枝, 淺原雅浩, 川井昌之, 小鍛冶優, 上田昌範, 藤井豊
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:「まえがき」 分子模型教材の歴史は古く, 理科(化学)教育には欠かせない教材である. しかし, 以前の市販教材は, 1セット数万円もする高額なものが多く, 肝心の教育現場で充分活用されているとは言えない. 科学技術創造立国を目指す日本の理科(化学)教育の充実を図るには, 安価で実用性のある普及型の分子模型教材の開発が望まれる. そこで, 発泡スチロール球と爪楊枝を使った非常に安価なポインター方式分子模型キット(1~3)を開発した. また, ポインター方式をベースとした中学化学反応学習キット(4, 5)を開発している. 現在, (株)ナリカ(旧中村理科工業)からカタログ販売されている. これらの分子模型教材の普及を図るため, 福井県内の教育機関と連携しながら多くの活動を展開し, 一定の成果を挙げたと考えている(6~12). しかし, 本方式は特定の分子模型を組立てることを目的としており, 解体を想定していない.
ISSN:1348-8562