小児のめまいへの対応
「はじめに」 小児に見られるめまいの頻度は成人の100分の一程度と言われておりそれほど頻度の高いものでは無い. 本邦ではこれまでOD(orthostatic dysregulation:起立性調節障害)が最も多いという報告が多かった. 筆者は統計的にどのようなめまいが多いのかについて検討した結果, 小児のめまい診療において頻度が高くかつ, 成人のめまい疾患の知識では対応できない疾患を含めた4疾患であるVMC(vestibular migraine of childhood), RVC(Recurrent vertigo of childhood), OD, PD(Psychogenic diz...
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Veröffentlicht in: | Equilibrium Research 2024/06/30, Vol.83(3), pp.141-148 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」 小児に見られるめまいの頻度は成人の100分の一程度と言われておりそれほど頻度の高いものでは無い. 本邦ではこれまでOD(orthostatic dysregulation:起立性調節障害)が最も多いという報告が多かった. 筆者は統計的にどのようなめまいが多いのかについて検討した結果, 小児のめまい診療において頻度が高くかつ, 成人のめまい疾患の知識では対応できない疾患を含めた4疾患であるVMC(vestibular migraine of childhood), RVC(Recurrent vertigo of childhood), OD, PD(Psychogenic dizziness)が重要であると考えた. それぞれの疾患の特徴と実際の症例をあげ, 最後に診断のポイントを呈示する. 「1 小児めまいの統計」 近年の論文から小児めまいの統計を紹介する. 2020年のシステマチックレビューでは18歳以下の小児のめまいではVMCが最も多く23.8%で, それに続いてRVC 13.7%としている. |
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ISSN: | 0385-5716 1882-577X |
DOI: | 10.3757/jser.83.141 |