視線追跡機能搭載型VRヘッドセットによる眼球運動検査装置の開発

「緒言」総務省統計局によれば2021年12月1日時点での本邦における人口概算値では, 男性の25.8%, 女性の31.8%, 全体で28.9%が65歳以上となる. さらにCOVID-19のパンデミックもあり, 今後専門施設を受診しての診療から地元での診療や遠隔診療への移行を進めるため, 診療所での正確な眼球運動記録とそのデータの施設間共有は喫緊の課題である. また, めまいの診療において, めまい発作中は外来受診が難しく, 専門施設への受診時にめまいに伴う異常眼球運動所見が確認できることは多くない. そのため, 有症状時に受診する診療所などで眼球運動の記録を行い, これを専門施設と共有すること...

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Veröffentlicht in:めまい平衡医学 2023-02, Vol.82 (1), p.34-42
Hauptverfasser: 堤剛, 水島豪太, 本田圭司, 山崎あやめ, 大岡知樹, 青木夏姫
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」総務省統計局によれば2021年12月1日時点での本邦における人口概算値では, 男性の25.8%, 女性の31.8%, 全体で28.9%が65歳以上となる. さらにCOVID-19のパンデミックもあり, 今後専門施設を受診しての診療から地元での診療や遠隔診療への移行を進めるため, 診療所での正確な眼球運動記録とそのデータの施設間共有は喫緊の課題である. また, めまいの診療において, めまい発作中は外来受診が難しく, 専門施設への受診時にめまいに伴う異常眼球運動所見が確認できることは多くない. そのため, 有症状時に受診する診療所などで眼球運動の記録を行い, これを専門施設と共有することは, 診療の精度を上げるうえで極めて重要である. 一方で, ENGやVOG機器はまだ高価であり, その普及は専門施設や総合病院に限られ, 診療所への導入はまだ一部であると思われる.
ISSN:0385-5716
DOI:10.3757/jser.82.34