健常者における vHIT 検査 (EyeSeeCam®) による垂直半規管刺激方法の違いが検査に及ぼす影響

「緒言」head impulse test (HIT) は, 被検者の頭部を急速に, yaw平面で20度程度, 回旋させた際の眼球運動を観察することによって, catch-up saccade (CUS) の有無から外側半規管の機能低下の有無を知ることができる検査法で, 1988年にHalmagyiとCurthoysにより最初に報告された. 本検査は主要な平衡機能検査の一つとして, 現在も耳鼻咽喉科や救急領域において広く用いられているが, 主観的な検査法であるため, 外側半規管機能の定量的評価は困難であった. HITによる定量的評価には, サーチコイルやハイスピードビデオカメラなど特殊な装置が...

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Veröffentlicht in:Equilibrium Research 2022/02/28, Vol.81(1), pp.16-21
Hauptverfasser: 望月, 文博, 伊藤, 友祐, 笹野, 恭之, 小森, 学, 肥塚, 泉
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」head impulse test (HIT) は, 被検者の頭部を急速に, yaw平面で20度程度, 回旋させた際の眼球運動を観察することによって, catch-up saccade (CUS) の有無から外側半規管の機能低下の有無を知ることができる検査法で, 1988年にHalmagyiとCurthoysにより最初に報告された. 本検査は主要な平衡機能検査の一つとして, 現在も耳鼻咽喉科や救急領域において広く用いられているが, 主観的な検査法であるため, 外側半規管機能の定量的評価は困難であった. HITによる定量的評価には, サーチコイルやハイスピードビデオカメラなど特殊な装置が必要であり, HITによる客観的評価による研究は限られた施設でのみ行われてきた.
ISSN:0385-5716
1882-577X
DOI:10.3757/jser.81.16