サンプリング周波数 100Hz による重心動揺検査の基準値設定の試み

「緒言」わが国の重心動揺計検査は, 一般的にフォースプレートの出力を20Hzでサンプリングするのが暗黙の前提になっている. しかし100Hzサンプリングに比べて, 外周面積の精度低下などいくつかの問題がある. また諸外国で使用されるような解析を加えようとすると, 50Hz~100Hzサンプリングデータが必要になる. われわれは100Hzサンプリングの検査を行いたく環境整備, 解析ソフトの作成を行ってきた. しかし20Hzサンプリングのように基準値として参照できる報告がないので, 実際の診療では利用しにくかった. 以上の理由により健常成人365名の100Hzサンプリングデータの収集を行った. こ...

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Veröffentlicht in:Equilibrium Research 2021/06/30, Vol.80(3), pp.167-173
Hauptverfasser: 浅井, 正嗣, 上田, 直子, 將積, 日出夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」わが国の重心動揺計検査は, 一般的にフォースプレートの出力を20Hzでサンプリングするのが暗黙の前提になっている. しかし100Hzサンプリングに比べて, 外周面積の精度低下などいくつかの問題がある. また諸外国で使用されるような解析を加えようとすると, 50Hz~100Hzサンプリングデータが必要になる. われわれは100Hzサンプリングの検査を行いたく環境整備, 解析ソフトの作成を行ってきた. しかし20Hzサンプリングのように基準値として参照できる報告がないので, 実際の診療では利用しにくかった. 以上の理由により健常成人365名の100Hzサンプリングデータの収集を行った. これをもとに重心動揺検査の基本的な検査項目の基準値案を提示する.
ISSN:0385-5716
1882-577X
DOI:10.3757/jser.80.167