前庭機能検査の過去と未来: VEMP を中心に 平成から令和へ

「はじめに」めまい診療において, 前庭機能検査は病巣・病態診断などに有用である. 本稿ではこれまでの主な前庭機能検査についての歴史や新しい知見, 今後の課題などにつき前庭誘発筋電位 (vestibular evoked myogenic potential : VEMP) を中心に報告する. 「前庭機能検査のこれまでの流れ」めまい診療を行うにあたり最初は問診や簡易検査を行うが, この時点で良性発作性頭位めまいや前庭性片頭痛など比較的容易に診断がつくものもあれば, 診断のためにより詳細な前庭機能検査を要するものも存在する. めまいの診断において, 前庭機能検査に求められることは (1) 患側や病...

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Veröffentlicht in:Equilibrium Research 2020/08/31, Vol.79(4), pp.262-267
Hauptverfasser: 坪田, 雅仁, 室伏, 利久
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」めまい診療において, 前庭機能検査は病巣・病態診断などに有用である. 本稿ではこれまでの主な前庭機能検査についての歴史や新しい知見, 今後の課題などにつき前庭誘発筋電位 (vestibular evoked myogenic potential : VEMP) を中心に報告する. 「前庭機能検査のこれまでの流れ」めまい診療を行うにあたり最初は問診や簡易検査を行うが, この時点で良性発作性頭位めまいや前庭性片頭痛など比較的容易に診断がつくものもあれば, 診断のためにより詳細な前庭機能検査を要するものも存在する. めまいの診断において, 前庭機能検査に求められることは (1) 患側や病変部 (半規管か耳石器か) の推定 (2) 内リンパ水腫のような病態把握が挙げられる.
ISSN:0385-5716
1882-577X
DOI:10.3757/jser.79.262