北海道胆振東部地震における地震後めまい症候群に関するアンケート調査

「緒言」2018年9月6日に最大震度7の北海道胆振東部地震が発生し, その後, 北海道全域が停電する大規模停電「ブラックアウト」の状態となった. 2011年の東日本大震災以降, 大地震の後に, 実際には地面が揺れていないにも関わらずあたかも揺れているように感じる地震後めまい症候群の存在が報告され, その病態が徐々に明らかになってきている. 室内で座位や立位静止時に体が揺れる症状を1分間ほど自覚する, というのが典型的な症状である. 今回の北海道胆振東部地震において我々は北海道内の複数施設で地震後めまい症候群に関するアンケート調査を行った. 今回は, 震度5強を記録した札幌市北区に位置する北海道...

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Veröffentlicht in:Equilibrium Research 2020/08/31, Vol.79(4), pp.251-256
Hauptverfasser: 藤原, 圭志, 野村, 泰之, 柳, 紘子, 本間, 明宏
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」2018年9月6日に最大震度7の北海道胆振東部地震が発生し, その後, 北海道全域が停電する大規模停電「ブラックアウト」の状態となった. 2011年の東日本大震災以降, 大地震の後に, 実際には地面が揺れていないにも関わらずあたかも揺れているように感じる地震後めまい症候群の存在が報告され, その病態が徐々に明らかになってきている. 室内で座位や立位静止時に体が揺れる症状を1分間ほど自覚する, というのが典型的な症状である. 今回の北海道胆振東部地震において我々は北海道内の複数施設で地震後めまい症候群に関するアンケート調査を行った. 今回は, 震度5強を記録した札幌市北区に位置する北海道大学病院耳鼻咽喉科でのアンケート調査の結果について報告する.
ISSN:0385-5716
1882-577X
DOI:10.3757/jser.79.251