3. VEMP

「はじめに」VEMP(vestibular evoked myogenic potential, 前庭誘発筋電位)は, 気導音, 骨導音, 電気刺激などにより誘発された前庭-頸反射および前庭-眼反射, 特に耳石器-頸反射および耳石器-眼反射によって生じた筋電位を平均加算して記録する臨床検査である. 頸筋, 主として胸鎖乳突筋(SCM)で記録するcVEMP(cervical vestibular evoked myogenic potential, 前庭誘発頸筋電位)と外眼筋の筋活動を記録するoVEMP(ocular vestibular evoked myogenic potential, 前...

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Veröffentlicht in:Equilibrium Research 2020/04/30, Vol.79(2), pp.53-61
1. Verfasser: 室伏, 利久
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」VEMP(vestibular evoked myogenic potential, 前庭誘発筋電位)は, 気導音, 骨導音, 電気刺激などにより誘発された前庭-頸反射および前庭-眼反射, 特に耳石器-頸反射および耳石器-眼反射によって生じた筋電位を平均加算して記録する臨床検査である. 頸筋, 主として胸鎖乳突筋(SCM)で記録するcVEMP(cervical vestibular evoked myogenic potential, 前庭誘発頸筋電位)と外眼筋の筋活動を記録するoVEMP(ocular vestibular evoked myogenic potential, 前庭誘発眼筋電位)が用いられている. 歴史的には, 1992年にColebatch and Halmagyiが, 前庭神経切断術の前後で聴力に変化がなかったにもかかわらず, 術前, click刺激で同側SCMに誘発されていた筋原性反応が術後消失したことから, この反応を前庭由来の反応として報告したことに始まる.
ISSN:0385-5716
1882-577X
DOI:10.3757/jser.79.53