慢性一側性前庭障害患者の歩行能力に対する理学療法士介入前庭リハビリテーションの有効性について

「はじめに」前庭リハビリテーション (以下, 前庭リハ) は急性期や亜急性期の一側性前庭障害者に対し効果があり, 早期の治療介入は治療期間の短縮につながることが報告されている. 慢性期の前庭障害者に対する前庭リハ効果に関しても有用であると報告されており, 前庭リハガイドラインにおいて推奨されているが, 訓練の頻度, 時間は一定ではなく, 効果検証の必要があると指摘されている. 前庭リハ効果と訓練との関連性が認められなかったとの報告もある. 本邦において理学療法士 (以下, PT) が前庭リハを実施している施設は少なく, PTによる介入効果の報告例も少ない. 我々は慢性一側性末梢前庭障害者に対し...

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Veröffentlicht in:Equilibrium Research 2019/12/31, Vol.78(6), pp.581-589
Hauptverfasser: 田中, 亮造, 加茂, 智彦, 荻原, 啓文, 阿部, 靖, 木下, 修, 加藤, 巧, 角田, 玲子, 伏木, 宏彰
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」前庭リハビリテーション (以下, 前庭リハ) は急性期や亜急性期の一側性前庭障害者に対し効果があり, 早期の治療介入は治療期間の短縮につながることが報告されている. 慢性期の前庭障害者に対する前庭リハ効果に関しても有用であると報告されており, 前庭リハガイドラインにおいて推奨されているが, 訓練の頻度, 時間は一定ではなく, 効果検証の必要があると指摘されている. 前庭リハ効果と訓練との関連性が認められなかったとの報告もある. 本邦において理学療法士 (以下, PT) が前庭リハを実施している施設は少なく, PTによる介入効果の報告例も少ない. 我々は慢性一側性末梢前庭障害者に対してPTが介入した個別の前庭リハを行い, 重心動揺検査にて閉眼ラバー条件では外周面積と単位面積軌跡長で有意な改善を認めた. 本研究では慢性一側性末梢前庭障害者に対してPTが前庭リハに介入し, 歩行に関するリハ効果と転倒のリスクについて検討をした.
ISSN:0385-5716
1882-577X
DOI:10.3757/jser.78.581