VEMP の過去と現在 : 未来に向けて
「はじめに」VEMP(vestibular evoked myogenic potential, 前庭誘発筋電位)は, 気導音, 骨導音, 電気刺激などにより誘発された耳石器-頸反射および耳石器-眼反射によって生じた筋電位を平均加算して記録する臨床検査である. 頸筋, 主として胸鎖乳突筋(SCM)で記録するcVEMP(cervical vestibular evoked myogenic potential, 前庭誘発頸筋電位)と外眼筋の筋活動を記録するoVEMP(ocular vestibular evoked myogenic potential, 前庭誘発眼筋電位)が用いられている. V...
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Veröffentlicht in: | Equilibrium Research 2019/08/31, Vol.78(4), pp.302-307 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」VEMP(vestibular evoked myogenic potential, 前庭誘発筋電位)は, 気導音, 骨導音, 電気刺激などにより誘発された耳石器-頸反射および耳石器-眼反射によって生じた筋電位を平均加算して記録する臨床検査である. 頸筋, 主として胸鎖乳突筋(SCM)で記録するcVEMP(cervical vestibular evoked myogenic potential, 前庭誘発頸筋電位)と外眼筋の筋活動を記録するoVEMP(ocular vestibular evoked myogenic potential, 前庭誘発眼筋電位)が用いられている. VEMPとしての歴史は1992年にColebatch and Halmagyiが, 前庭神経切断術の前後で聴力に変化がなかったにもかかわらず, 術前認められていたclick刺激で同側SCMに誘発されていた反応が術後消失したことから, この反応を前庭由来の反応として報告したことに始まる. 一方のoVEMPは2005年ころから行われるようになってきた. |
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ISSN: | 0385-5716 1882-577X |
DOI: | 10.3757/jser.78.302 |