めまい検査入院患者の疾患別日常生活障害度と精神心理状態

「はじめに」当科では平成26年7月から, 1週間の入院期間中に種々の平衡機能検査, 聴覚機能検査を施行し, 近医で診断が困難であっためまい平衡障害患者, 生活指導や薬物治療でコントロールが困難であっためまい平衡障害患者の確定診断, 治療方針の決定を目指している. めまい平衡障害患者の多くは, その症状により日常生活に様々な支障を来し, 抑うつやストレス状態などの精神的な問題もみられる. めまい平衡障害の治療効果判定には多くは他覚的所見が用いられるが, 必ずしも患者の主観的改善度と一致しないという問題がみられる. そのため, 主観的なめまい感や抑うつなどの精神面の評価をする事は重要である. 主観...

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Veröffentlicht in:Equilibrium Research 2019/04/30, Vol.78(2), pp.86-92
Hauptverfasser: 塩崎, 智之, 伊藤, 妙子, 和田, 佳郎, 山中, 敏彰, 北原, 糺
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」当科では平成26年7月から, 1週間の入院期間中に種々の平衡機能検査, 聴覚機能検査を施行し, 近医で診断が困難であっためまい平衡障害患者, 生活指導や薬物治療でコントロールが困難であっためまい平衡障害患者の確定診断, 治療方針の決定を目指している. めまい平衡障害患者の多くは, その症状により日常生活に様々な支障を来し, 抑うつやストレス状態などの精神的な問題もみられる. めまい平衡障害の治療効果判定には多くは他覚的所見が用いられるが, 必ずしも患者の主観的改善度と一致しないという問題がみられる. そのため, 主観的なめまい感や抑うつなどの精神面の評価をする事は重要である. 主観的なめまいの日常生活障害度を評価する方法としてJacobsonらにより作成されたDizziness Handicap Inventory (DHI) がある. DHIは前庭機能やバランス能力との関係性が乏しい事が報告されており, 他覚所見とは独立した検査として治療効果判定に多く利用されている.
ISSN:0385-5716
1882-577X
DOI:10.3757/jser.78.86