顔面神経麻痺症例の oVEMP の検討
「はじめに」2005年にRosengrenらによって前庭由来の筋電位が眼周囲でも記録できることが報告され, 前庭誘発外眼筋電位(oVEMP: ocular vestibular myogenic potentials)は, 主に卵形嚢-上前庭神経系由来と報告されている. oVEMPは, cVEMP(cVEMP: cervical vestibular myogenic potentials)と同様に検査方法が簡便で侵襲が少ないため臨床に普及している. Ramsay Hunt症候群(以下Hunt症候群と略す)は, 顔面神経膝神経節に潜伏感染する水痘帯状疱疹ウイルス(varicella zoste...
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Veröffentlicht in: | Equilibrium Research 2016/06/30, Vol.75(3), pp.99-105 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」2005年にRosengrenらによって前庭由来の筋電位が眼周囲でも記録できることが報告され, 前庭誘発外眼筋電位(oVEMP: ocular vestibular myogenic potentials)は, 主に卵形嚢-上前庭神経系由来と報告されている. oVEMPは, cVEMP(cVEMP: cervical vestibular myogenic potentials)と同様に検査方法が簡便で侵襲が少ないため臨床に普及している. Ramsay Hunt症候群(以下Hunt症候群と略す)は, 顔面神経膝神経節に潜伏感染する水痘帯状疱疹ウイルス(varicella zoster virus: VZV)の再活性化により発症する疾患である. 内耳道内の顔面神経と上前庭神経の間にはfacio-vestibular anastmosisとよばれる吻合があり, Hunt症候群では, VZVが吻合を介して上前庭神経の炎症を生じさせた結果, めまいが起こるという発症機序が想定されているがいまだ不明な点もある. |
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ISSN: | 0385-5716 1882-577X |
DOI: | 10.3757/jser.75.99 |