片頭痛関連めまい症例の前庭頸反射, 前庭眼反射ならびに臨床症状の検討
「はじめに」片頭痛の本邦での15歳以上における有病率は8.4%1)であり, 片頭痛患者の1/3が回転性めまい(vertigo)を経験したことがあり, 3/4近くが浮動性めまい(dizziness)や不安定感(disequilibrium)を自覚したことがあるといわれている2). 日常診療において, めまいを訴える症例で, かつ, 片頭痛の既往のある症例との遭遇率は低くはないと考えられる. 片頭痛と共通したメカニズムによりめまいも生じると考える「片頭痛関連めまい(migraine associated vertigo, MAV)」は, 欧米では広く認知されるようになってきている一方で, 本邦では...
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Veröffentlicht in: | Equilibrium Research 2013/12/31, Vol.72(6), pp.493-500 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」片頭痛の本邦での15歳以上における有病率は8.4%1)であり, 片頭痛患者の1/3が回転性めまい(vertigo)を経験したことがあり, 3/4近くが浮動性めまい(dizziness)や不安定感(disequilibrium)を自覚したことがあるといわれている2). 日常診療において, めまいを訴える症例で, かつ, 片頭痛の既往のある症例との遭遇率は低くはないと考えられる. 片頭痛と共通したメカニズムによりめまいも生じると考える「片頭痛関連めまい(migraine associated vertigo, MAV)」は, 欧米では広く認知されるようになってきている一方で, 本邦ではそれほど広くは認知されておらず, 本疾患に関して特に神経耳科学的検査結果についての報告は依然少ないが2)~8), めまい外来でのMAVの割合は6.0%であったという報告もある3). また, その病態や病巣についても必ずしも明らかにはなっていない4). |
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ISSN: | 0385-5716 1882-577X |
DOI: | 10.3757/jser.72.493 |