赤外線CCD/C-MOSカメラによる頭位および頭位変換眼振検査マニュアル

[1. 眼振, 眼球運動観察記録方法と赤外線CCD/C-MOSカメラ]眼振, 眼球運動の観察はめまい診療上極めて重要である. 現時点で, 一般臨床での眼球運動を観察する方法には, 光学的方法として, 1. 直視(裸眼), 2. フレンツェル眼鏡, 3. 赤外線CCD/C-MOSカメラ, 電気的方法として眼振計(Electronystagmograph:ENG/Electrooculograph:EOG)がある. これらのうち, 赤外線CCD/C-MOSカメラ(以下赤外線カメラ)は, 赤外線の眼球による反射をCCDまたはC-MOSで感知, 観察, 記録する装置で, 暗視野下で眼球運動を観察, 記...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Equilibrium Research 2012, Vol.71(4), pp.284-286
1. Verfasser: 日本めまい平衡医学会, 診断基準化委員会
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:[1. 眼振, 眼球運動観察記録方法と赤外線CCD/C-MOSカメラ]眼振, 眼球運動の観察はめまい診療上極めて重要である. 現時点で, 一般臨床での眼球運動を観察する方法には, 光学的方法として, 1. 直視(裸眼), 2. フレンツェル眼鏡, 3. 赤外線CCD/C-MOSカメラ, 電気的方法として眼振計(Electronystagmograph:ENG/Electrooculograph:EOG)がある. これらのうち, 赤外線CCD/C-MOSカメラ(以下赤外線カメラ)は, 赤外線の眼球による反射をCCDまたはC-MOSで感知, 観察, 記録する装置で, 暗視野下で眼球運動を観察, 記録できる特徴がある. めまい症例の前庭性眼振は, 視覚の影響を受けることから, 暗視野で眼球運動を観察し, 記録できる赤外線カメラの臨床的意義は極めて高い. また, これらの眼球運動観察法の中で, 直視(裸眼), フレンツェル眼鏡では検出できない微細な眼球運動をもっとも鋭敏に観察できる装置であり, 広くめまい診療への導入が推奨される.
ISSN:0385-5716
1882-577X
DOI:10.3757/jser.71.284