当院を受診した小脳腫瘍の1症例

[はじめに]三好耳鼻咽喉科クリニック(以下当院)を受診した, 小脳腫瘍症例について報告する. 本症例は頭痛・ふらつき・嘔気・嘔吐にて, 当院を受診し, その日のうちに脳神経外科を紹介したところ, 即日入院となった. [症例]症例は36歳の女性であり, 既往歴は特になかった. 現病歴であるが, およそ2週間前から後頭部痛と頭重感そして嘔気を覚え, 眼科・整形外科・内科を受診し, 異常なしと言われていた. この症状は朝方ひどく, 午後になると改善した. 発症当日は, 日曜日の早朝から長女の幼稚園の運動会を見学していたところ, 体がふらふらして突然嘔吐してしまった. めまいというよりも, 頭がぼーっ...

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Veröffentlicht in:Equilibrium Research 2012, Vol.71(4), pp.226-230
Hauptverfasser: 三好, 彰, 中山, 明峰, 三邉, 武幸, 石川, 和夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:[はじめに]三好耳鼻咽喉科クリニック(以下当院)を受診した, 小脳腫瘍症例について報告する. 本症例は頭痛・ふらつき・嘔気・嘔吐にて, 当院を受診し, その日のうちに脳神経外科を紹介したところ, 即日入院となった. [症例]症例は36歳の女性であり, 既往歴は特になかった. 現病歴であるが, およそ2週間前から後頭部痛と頭重感そして嘔気を覚え, 眼科・整形外科・内科を受診し, 異常なしと言われていた. この症状は朝方ひどく, 午後になると改善した. 発症当日は, 日曜日の早朝から長女の幼稚園の運動会を見学していたところ, 体がふらふらして突然嘔吐してしまった. めまいというよりも, 頭がぼーっとする感じが強いように感じられた. 加えて右によろめいてしまい, まっすぐ歩けない状態となり, 午前11時当院を受診した. 受診時の所見では, 鼓膜所見に異常なく聴力正常であったが, フレンツェル眼鏡下の坐位及び頭位眼振検査で, 左方へ向かう水平性眼振が認められた(図1).
ISSN:0385-5716
1882-577X
DOI:10.3757/jser.71.226