高齢者のメニエール病
「はじめに」メニエール病は一般に30歳代から50歳代に多い疾患であるが, 近年社会の高齢化に伴い, 高齢者のメニエール病を多く認めるようになった. これまでの調査報告では高齢者のメニエール病患者の割合は10.8-37.8%1)~4)と報告によって大きく異なっている. しかし近年になり, 経時的に増加傾向を認めることが以前から示唆されていた. 池田ら5)は1995年に高齢者メニエール病について, 70歳以上の高齢者人口の増加だけではなく, 高齢者のストレスとしての仕事, 介護などをあげ, その増加を予想していた. 2005年にShojakuら6)は, 65歳以上で発症したメニエール病は約13%と...
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Veröffentlicht in: | Equilibrium Research 2008, Vol.67(6), pp.500-505 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」メニエール病は一般に30歳代から50歳代に多い疾患であるが, 近年社会の高齢化に伴い, 高齢者のメニエール病を多く認めるようになった. これまでの調査報告では高齢者のメニエール病患者の割合は10.8-37.8%1)~4)と報告によって大きく異なっている. しかし近年になり, 経時的に増加傾向を認めることが以前から示唆されていた. 池田ら5)は1995年に高齢者メニエール病について, 70歳以上の高齢者人口の増加だけではなく, 高齢者のストレスとしての仕事, 介護などをあげ, その増加を予想していた. 2005年にShojakuら6)は, 65歳以上で発症したメニエール病は約13%と過去の報告に比べて増加傾向にあることを示していた. 今回65歳以上のメニエール病患者のうち, 特に新規発症のメニエール病を高齢発症としてその特徴などについて検討を行った. 「対象と方法」メニエール病の診断基準は, 『20分以上続く回転性めまい発作が2回以上, 少なくとも一度は聴力検査による聴覚障害が確認されていること, 患耳の耳鳴または耳閉感を認める〔(1995アメリカ耳鼻咽喉科学会(AAO)の診断基準7)〕の中のメニエール(確実例)』を用いた. |
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ISSN: | 0385-5716 1882-577X |
DOI: | 10.3757/jser.67.500 |