積層造形内耳モデルを用いた半規管の計測
「はじめに」半規管は頭部に加わる回転加速度を感知する器官であり, 前庭機能において重要な役割をもつ. 前庭動眼反射vestibulo-ocular reflex(VOR)による代償性眼運動は内リンパ流動で刺激された個々の半規管と平行の平面で起こるため, 半規管形態を計測することはVORの理解に不可欠である. 1個の半規管のみを刺激した場合, 刺激された半規管を含む平面に平行に代償性眼球運動が生じる. 1つの半規管においても半規管の全走行が同一の平面上に存在しないことが知られているが, 詳しい報告は少ない1). 今回われわれは内耳立体モデルおよび3 DCTデータを用いて各半規管の歪曲や直径を計測...
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Veröffentlicht in: | Equilibrium Research 2008, Vol.67(4), pp.294-300 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」半規管は頭部に加わる回転加速度を感知する器官であり, 前庭機能において重要な役割をもつ. 前庭動眼反射vestibulo-ocular reflex(VOR)による代償性眼運動は内リンパ流動で刺激された個々の半規管と平行の平面で起こるため, 半規管形態を計測することはVORの理解に不可欠である. 1個の半規管のみを刺激した場合, 刺激された半規管を含む平面に平行に代償性眼球運動が生じる. 1つの半規管においても半規管の全走行が同一の平面上に存在しないことが知られているが, 詳しい報告は少ない1). 今回われわれは内耳立体モデルおよび3 DCTデータを用いて各半規管の歪曲や直径を計測したので報告する. 「立体モデル」立体造形は, 液体状樹脂や粉末材料などから実物と同じ立体モデルを作成する手法で, 工業分野では設計や試作品作成目的で広く使われてきた2)3). 近年医療面にも応用され, 頭蓋骨や下顎骨の手術前シミュレーションや骨欠損部のモデリングが行われている4)5). |
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ISSN: | 0385-5716 1882-577X |
DOI: | 10.3757/jser.67.294 |