めまい雑感-「めまい症」は掴みえない

筆者は大阪大学大学院に入学した1960年に本学会に入会させていたゞいたたので会員歴も学会の歩んだ50年には少し足りないが47年となる. 1968年頃より当時の内藤儁教授のご指導で「めまい外来」の担当をおゝせつかり阪大で約10年間めまい新患々者約5000名, その後奈良医大へ赴任し1998年退職するまで約20年めまい新患々者約5000名, 計約1万人のめまい新患々者を当時の教室員とともに診察させていただいた. この約30年間のめまい外来の診療をふり返ってみると, めまいと蝸牛症状あるいはめまいと神経症状を随伴する症例はまだしも, いわゆるsolo vertigo(めまいのみの訴え)の取り扱いが何...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:めまい平衡医学 2007-12, Vol.66 (6), p.346-346
1. Verfasser: 松永喬
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:筆者は大阪大学大学院に入学した1960年に本学会に入会させていたゞいたたので会員歴も学会の歩んだ50年には少し足りないが47年となる. 1968年頃より当時の内藤儁教授のご指導で「めまい外来」の担当をおゝせつかり阪大で約10年間めまい新患々者約5000名, その後奈良医大へ赴任し1998年退職するまで約20年めまい新患々者約5000名, 計約1万人のめまい新患々者を当時の教室員とともに診察させていただいた. この約30年間のめまい外来の診療をふり返ってみると, めまいと蝸牛症状あるいはめまいと神経症状を随伴する症例はまだしも, いわゆるsolo vertigo(めまいのみの訴え)の取り扱いが何となく難しかった. それでも教科書あるいは参考書により, 1975年ごろよりは当時の厚生省特定疾患あるいは学会の診断基準に基づいて診断し, 治療もさせていたゞき患者にもある程度のinformed consentが出来たと思っている.
ISSN:0385-5716