めまいと自律訓練法
めまいの治療には一般に薬物治療が優先されるが, 難治例では非薬物治療が必要となる場合がある. 心理的な要因が強く関係している場合はカウンセリングなどの心理的アプローチが必要になることも多い. その代表的なものは認知行動療法や自律訓練法(autogenes Training;Autogenic training. 以下AT)を含むリラクゼーション法である. ATは荻野, 神崎1)2)らによってめまいに対する有効性が報告された. その後中山ら3)は集団でこれを行った. 我々はめまいを伴う線維筋痛症4)などに適応を拡大し, 客観的評価を行うための方法について検討を行ってきた5). めまいを主訴として...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | めまい平衡医学 2007-04, Vol.66 (2), p.80-81 |
---|---|
1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | めまいの治療には一般に薬物治療が優先されるが, 難治例では非薬物治療が必要となる場合がある. 心理的な要因が強く関係している場合はカウンセリングなどの心理的アプローチが必要になることも多い. その代表的なものは認知行動療法や自律訓練法(autogenes Training;Autogenic training. 以下AT)を含むリラクゼーション法である. ATは荻野, 神崎1)2)らによってめまいに対する有効性が報告された. その後中山ら3)は集団でこれを行った. 我々はめまいを伴う線維筋痛症4)などに適応を拡大し, 客観的評価を行うための方法について検討を行ってきた5). めまいを主訴として, 耳鼻咽喉科を受診する患者のうち心理外来を受診するものは5%程度である. そのうち大半のケースにATによるセルフコントロール技法を導入している. ATは簡潔に公式化された自己教示的な言葉を心の中で繰り返しながら, 一歩一歩, 心身のリラックスを深めていき, 必要なときには, いつでも, どこでも実践することができる心身調整法である6). |
---|---|
ISSN: | 0385-5716 |