足圧中心動揺因子を利用した個人動揺パターンの事例的研究
「緒言」平衡機能障害者は, 静止立位姿勢による足圧中心動揺(重心動揺)において特有の動揺特徴を呈することから, 臨床分野においてめまい・平衡機能障害の有効な診断方法の一つとして利用されている1)~4). しかし, 健常者は重心動揺の個人差が小さいため, 複数の動揺変数に基づき総合的に評価する必要がある5)~16). Kitabayashiら8)9)は, 各領域を代表する動揺変数に因子分析法を適用し, 単位時間動揺, 前後動揺(縦揺れ), 左右動揺(横揺れ)及び高周波数帯パワーの4動揺因子に分類・整理されることを報告している. 出村ら12)は, これら4動揺因子を利用して, 各個人の重心動揺パタ...
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Veröffentlicht in: | めまい平衡医学 2005-06, Vol.64 (3), p.143-150 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」平衡機能障害者は, 静止立位姿勢による足圧中心動揺(重心動揺)において特有の動揺特徴を呈することから, 臨床分野においてめまい・平衡機能障害の有効な診断方法の一つとして利用されている1)~4). しかし, 健常者は重心動揺の個人差が小さいため, 複数の動揺変数に基づき総合的に評価する必要がある5)~16). Kitabayashiら8)9)は, 各領域を代表する動揺変数に因子分析法を適用し, 単位時間動揺, 前後動揺(縦揺れ), 左右動揺(横揺れ)及び高周波数帯パワーの4動揺因子に分類・整理されることを報告している. 出村ら12)は, これら4動揺因子を利用して, 各個人の重心動揺パターンの分類を試みることに加え, アルコール摂取による神経機能が低下した状態では, 各個人の動揺パターンが変動することを報告している. アルコール摂取は, 中枢神経抑制作用や血管拡張作用を生じさせ, 通常時とは異なる動揺を示すことが確認されている17)~20). |
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ISSN: | 0385-5716 |