めまいを主症状とした急性小脳失調症の小児例
「はじめに」急性小脳失調症はウイルス感染に続発しておこるとされる比較的まれな疾患である. 重症である一部を除いては, 2週間から2ヵ月で自然治癒すると言われている. 症状は多彩であり, 突然歩行障害, 躯幹失調, 構語障害などが認められる. その原因としては主にウイルスの小脳への直接感染や, 感染後のアレルギー機序が考えられている. 好発年齢は1歳から4歳で, はっきりとした自覚症状の表現が困難である. 患児の年齢が低くなるほど親からの客観的な訴えに依存することになり, めまいといった比較的まれな症状となると, この傾向は顕著となる. 今回我々は, めまいを主訴に当科外来を受診した急性小脳失調...
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Veröffentlicht in: | めまい平衡医学 2004-12, Vol.63 (6), p.549-554 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」急性小脳失調症はウイルス感染に続発しておこるとされる比較的まれな疾患である. 重症である一部を除いては, 2週間から2ヵ月で自然治癒すると言われている. 症状は多彩であり, 突然歩行障害, 躯幹失調, 構語障害などが認められる. その原因としては主にウイルスの小脳への直接感染や, 感染後のアレルギー機序が考えられている. 好発年齢は1歳から4歳で, はっきりとした自覚症状の表現が困難である. 患児の年齢が低くなるほど親からの客観的な訴えに依存することになり, めまいといった比較的まれな症状となると, この傾向は顕著となる. 今回我々は, めまいを主訴に当科外来を受診した急性小脳失調症の小児例を経験したので文献的考察を加え報告する. 「症例」症例は7歳, 男児. 主訴はめまい. 現病歴は2003年6月17日より感冒様症状があり, 6月20日よりめまいおよび歩行時のふらつきが出現した. |
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ISSN: | 0385-5716 |