UVA-LEDを用いた調理器具におけるCampylobacter jejuniの殺菌システムに関する検討
「緒言」 カンピロバクターは日本において頻発する食中毒の原因微生物とされており, 特にCampylobacter jejuni(以下C.jejuni)はカンピロバクター食中毒において最も高頻度に検出される細菌である. そのため, 本菌は日本の食品衛生において極めて重要な細菌とされている. C.jejuni感染は腹痛や下痢などの腸炎症状を引き起こす. C.jejuniはグラム陰性, らせん状の微好気性細菌であり, 家畜や家禽の腸管内に生息する細菌である. そのため, C.jejuni感染の主な要因は生および加熱不十分な鶏肉の摂取とされている. C.jejuniは非常に少量の菌の摂取で感染が成立す...
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Veröffentlicht in: | 日本食品微生物学会雑誌 2024/09/30, Vol.41(3), pp.113-118 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 「緒言」 カンピロバクターは日本において頻発する食中毒の原因微生物とされており, 特にCampylobacter jejuni(以下C.jejuni)はカンピロバクター食中毒において最も高頻度に検出される細菌である. そのため, 本菌は日本の食品衛生において極めて重要な細菌とされている. C.jejuni感染は腹痛や下痢などの腸炎症状を引き起こす. C.jejuniはグラム陰性, らせん状の微好気性細菌であり, 家畜や家禽の腸管内に生息する細菌である. そのため, C.jejuni感染の主な要因は生および加熱不十分な鶏肉の摂取とされている. C.jejuniは非常に少量の菌の摂取で感染が成立することから, 鶏肉調理後の調理器具に残存した少量の菌は調理器具を介した二次汚染によるC.jejuni感染の拡大に大きく寄与するとされている. そのため, 生の鶏肉に用いた調理器具も適切な衛生管理がなされていない場合には, C.jejuniによる汚染を広げる要因となり得る. |
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ISSN: | 1340-8267 1882-5982 |
DOI: | 10.5803/jsfm.41.113 |