アガベシロップより分離された耐熱性好酸性菌の性状

「緒言」 アガベシロップはメキシコ原産の甘味料である. 竜舌蘭に高濃度に含まれるイヌリンを加水分解して得た果糖を濃縮して製造される. アガベシロップはグリセミック指数(GI値)が低いことから, 血糖値を上げにくい甘味料として一般消費者の間でも認知度が高まっている. また, さまざまな加工食品や飲料でも甘味料として利用されている. 酸性飲料等の甘味料としてアガベシロップの利用を検討していたA社の依頼により, われわれはアガベシロップの微生物学的安全性を検討した. その過程で一部のアガベシロップが, 果汁飲料等の変敗原因菌として知られる耐熱性好酸性菌によって汚染されていることを見いだした. 分離さ...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本食品微生物学会雑誌 2021/03/31, Vol.38(1), pp.9-12
Hauptverfasser: 松永, 藤彦, 島田, 卓興, 稲津, 早紀子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」 アガベシロップはメキシコ原産の甘味料である. 竜舌蘭に高濃度に含まれるイヌリンを加水分解して得た果糖を濃縮して製造される. アガベシロップはグリセミック指数(GI値)が低いことから, 血糖値を上げにくい甘味料として一般消費者の間でも認知度が高まっている. また, さまざまな加工食品や飲料でも甘味料として利用されている. 酸性飲料等の甘味料としてアガベシロップの利用を検討していたA社の依頼により, われわれはアガベシロップの微生物学的安全性を検討した. その過程で一部のアガベシロップが, 果汁飲料等の変敗原因菌として知られる耐熱性好酸性菌によって汚染されていることを見いだした. 分離された菌株の遺伝子解析による迅速同定を行ったところ, Alicyclobacillus acidocaldariusもしくはその近縁種であることがわかった. 本報告では, アガベシロップから分離した耐熱性好酸性菌の生育性状および耐熱性を報告する.
ISSN:1340-8267
1882-5982
DOI:10.5803/jsfm.38.9