固形化成分を含有する粉末清涼飲料等の食品における細菌数測定法の改善の検討

食品の物理的または化学的性質の影響で細菌学的試験の実施が困難になる食品の例として,固形化成分を含有する粉末清涼飲料を取り上げ,細菌数測定法の改善について検討した.告示法の細菌数測定法に従い検体の10倍乳剤を調製した場合,調製直後にゲル化し,混釈培養への供試が困難であるため,乳剤のゲル化を弱める目的で検体の100倍乳剤を調製し,乳剤調製から混釈培養まで5分以内で試験する方法を検討した.その結果,良好な回収率が得られ,告示法と同等の検出感度での細菌数の検査が実施できた.また,200倍乳剤を使用することも試験に適すると考えられた.本研究で示された優れた方法は,同様の性質を示す他の食品の細菌数測定にも...

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Veröffentlicht in:日本食品微生物学会雑誌 2017/12/30, Vol.34(4), pp.202-206
Hauptverfasser: 森, 哲也, 吉田, 信一郎, 加藤, 一郎, 林, 伸之, 戸上, 敬子, 齋藤, 明美, 関野, 奈々美, 伊藤, 武, 寺嶋, 淳, 工藤, 由起子
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:食品の物理的または化学的性質の影響で細菌学的試験の実施が困難になる食品の例として,固形化成分を含有する粉末清涼飲料を取り上げ,細菌数測定法の改善について検討した.告示法の細菌数測定法に従い検体の10倍乳剤を調製した場合,調製直後にゲル化し,混釈培養への供試が困難であるため,乳剤のゲル化を弱める目的で検体の100倍乳剤を調製し,乳剤調製から混釈培養まで5分以内で試験する方法を検討した.その結果,良好な回収率が得られ,告示法と同等の検出感度での細菌数の検査が実施できた.また,200倍乳剤を使用することも試験に適すると考えられた.本研究で示された優れた方法は,同様の性質を示す他の食品の細菌数測定にも応用が可能であると考えられる.
ISSN:1340-8267
1882-5982
DOI:10.5803/jsfm.34.202